ディスプレイ製造装置の機械設計

1. ディスプレイ製造装置の開発設計 (iCAD)

【構想・詳細設計】
顧客の要望に対し、どのような機械構造（メカニズム）で実現するかを考え、装置全体の配置を決めます。
iCADを使い、決めた構造を具体的な部品の形（3Dモデル）にしていきます。
モーター、シリンダー、センサーなど、市販の部品を選定します。

【詳細設計】
部品同士がぶつからないか（干渉）、組み立てやメンテナンスはしやすいかを3D上で確認します。
装置に必要な精度（ミクロン単位の調整など）を出すため、各部品の寸法誤差（公差）を決定します。

2. 製図 (iCAD)

【製造のための指示書作成】
設計した3Dモデルから、部品メーカーや社内の組立部門が見るための「2D図面」を作成します。
図面には、寸法、材質、加工方法、公差など、製造に必要な情報をすべて書き込みます。
必要な部品のリスト（部品表）を作成し、発注できるようにします。

3. 部品固有値解析 (KSWAD)

【「共振」による破壊や精度低下を防ぐシミュレーション】
装置、特に高速で動くアームなどが、特定の速度で異常に揺れてしまう「共振」を起こさないか、
専用ソフト(KSWAD)で事前にチェックします。

目的:
振動で装置の位置決め精度が悪化したり、最悪の場合部品が壊れたりするのを防ぐためです。

対策:
もし問題のある揺れ（固有値）が見つかった場合、部品にリブ（補強）を追加するなど形状を変更し、
剛性を高める設計にフィードバックします。機械工学
ツール
iCAD
KSWAD